【AWS Lambda予備知識】AWSから始めるサーバーレス

サーバーレスという言葉が注目されている今、AWS Lambdaはその中心となるサービスの一つです。この記事では、Lambdaの基本からその魅力までをわかりやすく解説します。

2023年11月13日
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AWS Lambdaとは?

AWS Lambdaは、Amazon Web Services (AWS) が提供するサーバーレスコンピューティングサービスです。サーバーレスとは、開発者がサーバーの運用や管理を気にせず、コードの実行に集中できる環境を指します。Lambdaでは、コードをアップロードするだけで、AWSがスケーリング、パッチ適用、ログ監視などの運用タスクを自動的に行ってくれます。

主な特徴

  • サポート言語: Node.js、Python、Java、Rubyなど、多くの言語がサポートされています。
  • オートスケーリング: トラフィックの増減に応じて自動的にスケーリングします。
  • ステートレス: 各関数は独立して実行され、永続的な状態を持たないため、外部のデータベースやストレージと連携することが一般的です。
  • 料金: 実際に関数が実行されたときのみ課金されるため、コストを抑えることが可能です。

利用において

以下を参考に、Lambdaを効果的に利用しましょう。

  • Lambda Layers: 複数のLambda関数で共有したいライブラリやデータをレイヤーとして一元管理できます。
  • タイムアウトの設定: 処理時間が長くなる場合は、タイムアウトの設定に注意が必要です。特にAPI Gatewayとの組み合わせでは、最大29秒までとなります。

利用例

Lambdaをどのように使うかは多岐にわたりますが、以下にいくつかの例を挙げます。

  • ファイル処理: Amazon S3にアップロードされたファイルをトリガーにして、画像のリサイズやデータの変換などの処理を行う。
  • ストリーム処理: Amazon KinesisやDynamoDB Streamsのデータをリアルタイムに処理する。
  • ウェブアプリケーションのバックエンド: API Gatewayと組み合わせて、ウェブアプリケーションのバックエンドとして動作させる。

学ぶためのリソース

AWS Lambdaや関連するサービスの知識を深めるためには、公式ドキュメントはもちろんのこと、多くのオンラインコースや書籍が存在します。特に、AWSの公式ドキュメントは非常に詳しく、初心者から上級者まで幅広くカバーしています。また、QiitaやGitHubなどのコミュニティも活発で、実際の利用例やベストプラクティスが共有されています。

まとめ

AWS Lambdaは、サーバーレスアーキテクチャの中心となるサービスとして、アプリケーション開発の新しいスタンダードを築いています。サーバーの運用やスケーリングの手間を取り除き、開発者が本来の目的、すなわちアプリケーションの機能開発に集中できる環境を提供しています。

特に、短時間でのプロトタイピングや、突発的なトラフィックの増加にも柔軟に対応できるため、スタートアップ企業や新しいプロジェクトを始める際には非常に魅力的な選択肢となります。

しかし、その一方で、Lambda単体では完結しない場面も多く、他のAWSサービスとの組み合わせが求められることも多いです。そのため、Lambdaを最大限に活用するためには、AWSのエコシステム全体を理解することが重要です。

筆者情報
IT業界経験6年目のフルスタックエンジニア。
フロントエンドを軸として技術を研鑽中でございます。