【GCP 予備知識】GCPってなんだろう?駆け出しエンジニアこそ覚えよう。

Google Cloudは一言で言うと、オンライン上で使える「超強力なツールボックス」。具体的な使用例やベストプラクティスを知ることで、あなた自身のスキルセットも広がるはずです。

2023年11月22日
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Google Cloudは、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスです。

多くの企業や個人が利用しており、その用途はデータ解析からアプリケーション開発、AI技術の活用まで多岐に渡ります。

おそらくこの記事を読んでいる方は「駆け出しエンジニア」の方々かと思います。既に何らかの形でGoogle Cloudと接触したことがある方も、これから利用を考えている方も、その理解を一歩進めていただければと思います。

Google Cloudの基本概念

Google Cloudは、世界中に点在するデータセンターで構築されています。
このセクションでは、データセンターのざっくりとした仕組みや、実際にWEBサービスを運用する際に覚えていたほうがいい概念を説明していきます。

リージョンとゾーン

それぞれのデータセンターは「リージョン」と呼ばれる地域単位でまとめられており、その中にはさらに細かい単位である「ゾーン」が存在します。このように地理的に分散させることで、地元の企業や個人が低レイテンシでサービスを利用できるようになっています。

リソースとサービス

Google Cloudでは、「リソース」と「サービス」が基盤を形成しています。リソースは仮想マシンやデータベース、ストレージなど、具体的に扱うデータや機能のことです。一方で、サービスはこれらのリソースを効率よく操作するための仕組み、例えばCompute EngineCloud SQLなどがあります。

プロジェクト

すべてのリソースとサービスは、「プロジェクト」と呼ばれる枠組みの中で管理されます。一つのプロジェクトは、特定の目的やチーム、課題に対応するよう設計されており、その中でリソースが割り当てられ、サービスが動作します。

課金

プロジェクトには必ず「課金先アカウント」が関連づけられています。このアカウントに、使用したリソースやサービスの料金が請求されます。料金体系はサービスごとに異なり、何をどれだけ使ったかによって最終的な請求額が決まります。

もちろん、具体的な実用例を通じて、Google Cloudの機能がどのようにビジネスやプロジェクトに役立つのかを明示することは、読者にとって非常に有用です。実用例によって、抽象的な概念が具体的な形を取り、理解が一層深まるものですから。

Google Cloudの実用例

GCPのサービスはとーっても多いです。
使ってみたくても、「いったいどれを使って何ができるの?」と迷う方も少なくありません。このセクションでは、ざっと実用例をいくつか紹介します。

ウェブアプリケーションのホスティング

  • 使用する主な機能: App Engine, Cloud SQL
  • 説明: ショッピングサイトやブログ、社内ポータルなど、さまざまなウェブアプリケーションをスムーズに運用できます。

データ解析とレポート作成

  • 使用する主な機能: BigQuery, Data Studio
  • 説明: 巨大なデータセットをリアルタイムで解析し、ビジネスレポートやダッシュボードを簡単に作成できます。

モバイルアプリのバックエンド

  • 使用する主な機能: Firebase, Cloud Storage
  • 説明: ユーザーデータの管理や、大量のメディアファイルのストレージが必要な場合に便利です。

インフラの自動スケーリング

  • 使用する主な機能: Compute Engine, Kubernetes Engine
  • 説明: トラフィックが急増した場合でも、自動でリソースをスケーリングしてくれるので、ダウンタイムを防げます。

コンテンツ配信ネットワーク(CDN)

  • 使用する主な機能: Cloud CDN, HTTP(S) Load Balancing
  • 説明: グローバルに分散したユーザーに対して、高速で安定したコンテンツ配信が可能です。

まとめ

Google Cloudはご存知の通り、多くのビジネスやプロジェクトで活用されています。この記事で触れた基本概念、主な機能、実用例は、その氷山の一角です。しかし、これらを理解するだけでも、Google Cloudを知った気になれるでしょう。

初学者には、知った気になれる これが本当に大切です。

GCPは基本的に安価で利用できます。
この記事では触れていませんが、Firebaseを活用すれば、サーバーレスである程度のサービスが実現可能です。
もちろんコスト管理も大切ですが、ぜひ臆さずに飛び込んでみましょう。

筆者情報
IT業界経験6年目のフルスタックエンジニア。
フロントエンドを軸として技術を研鑽中でございます。